かしの木山生物倶楽部 > 日誌index > 日誌20100926



2010年 9月 26日



9月9日に仲間内に配信しました「草刈問題」と題するメールが問題になってしまいました。

下記の内容で配信いたしました。
このメールは限定された数人の個人に対して配信したものです。

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市の職員、○○所長らにより広場とされる部分の草刈が進められていると伺っています。
ここは広場ではなく草叢として機能させなければいけません。

ここの草叢を残すことにより、準絶滅危惧種のアシグロツユムシ、シュウリョウバッタモドキ、ササキリなどが多く観察されるようになったことは、昨年森の家の展示室で発表報告しております。
ここで増えた虫は蛋白源として多くの生き物に波及していきます。
鳥にとっても大切な場所なのです。

今年は異常な暑さ、乾燥などの影響か、昨年のように多くの虫を見ることが出来ないようです。
それを見て効果が無く目隠しになるから刈れと言われるのは心外です。

環境省に勤める○○さんにも支持をもらっております。
このことは簡単に許すべきことではありません。


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特定の個人宛に配信したものですが、公の場に持ち出した方が居られまして、
それを目にしたかしの木山自然公園の所長よりお叱りを受けました。

@「個人名を出すとは何事ですか。」
A「私にはそんな力は無い、部長の指示に従うだけです。そんな力があればとっくにやっている。」
B「折角、市でもあなたのホームページを参考にしてたのに台無しです。」
C「このメールは市にも送りました。責任は取ってもらいます。覚悟していてください。」

私のメールは市にまで送られてしまいました。

@に対しては特定の数人宛に配信したメールであり、また、内容の個人を中傷しているものでもないと考えますが如何でしょう。

Aについて
所長として部長の指示に従ったのなら力には関係なく同じ事で、私の言い回しに誤解は無いのではないでしょうか。「伺っています」とあるように断定もしていません。

Bについて
私の意見は特定の組織、団体の都合に合わせたものではありません。

Cについて
個人的メールを公の場に持ち出すことは如何なものでしょうか。
私自身も個人的メールを公開されて困っている被害者なのですが、
その一般市民に対し上記内容のメールで「責任は取ってもらいます。覚悟していてください」とはいささか言い過ぎではないでしょうか。
覚悟しておけと言われれば、こちらも身構えるしかありません。
状況を広く知って頂く為にここに記しておきます。



所長の「責任は取ってもらいます。覚悟していてください」の言葉を受け、愛護会を辞めることにしました。





本日、かしの木山で「草原と昆虫」と題する観察・講義がありました。
講師は厚木市郷土資料館の学芸員、槐 真史氏。

外で草叢や池の虫達を観察した後、教室で草叢の管理について質問を受けられておられました。
それに答えられて、

「かしの木山は短い部分から背の高い草叢まで多様な草原が用意されており、良い管理がなされていると思います。」

「草刈は基本的に12月から2月に行い一度リセットします。あとはその場にあわせて多様な草原を作って行くようにします。」

「夏に草を刈るなど愚の骨頂です。虫の為には刈ってはいけません。」

「丈の短い草原だけだとツユムシの仲間は居なくなってしまいます。丈の長い草叢は必要です。」

「そこに棲む生き物に愛情を持つことが管理の秘訣です。」


などのアドバイスが頂けました。

私が普段から主張している通りの内容をコメントして下さり力を得ました。






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