かしの木山生物倶楽部
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日誌20100905
2010年 9月 5日
異常事態です。
トンボ池の水が干上がりそうです。
奥からの水の流れはまったくありません。
水の湧くはずの場所は乾き、崩れてきた乾いた土が覆っています。
池のまだ湿り気の場所ではクロアゲハが吸水しています。
トンボは一応いますが、卵やヤゴへの影響が心配です。
シオカラトンボの雄。
オオシオカラトンボの雌。
ミズヒキにとまるマユタテアカネ。
草叢に潜ってみました。
どなたかが見掛けないと仰っていましたが、ナンバンギセルあります。
ショウリョウバッタ。
東京都の準絶滅危惧種、ショウリョウバッタモドキ。
オオカマキリ。
キチョウ。
アカハネナガウンカ。
ヤマホトトギス。
草叢に沢山いるはずのツユムシなどキリギリスの仲間が見られません。
園内の他の草原も探しましたがどこも同じです。
去年は丈の長い草叢を残すことにより準絶滅危惧種のアシグロツユムシなどが沢山見られたのに、今年はだめです。
それでも同じく準絶滅危惧種のショウリョウバッタモドキは沢山見られるので、草叢の効果は感じられるのですが、如何せん異常気象の影響が大きいようです。
かしの木山は乾いています。
市の職員の方が丈の長い草叢の効果を示せと仰っているようです。
効果が無いなら目隠しとなってしまう草叢は刈れとも。
ショウリョウバッタしか居ないじゃないかとも。
しかし、この異常気象の最中にあって、無理を言われても困ります。
去年、丈の長い草叢の効果を森の家の展示室で発表しています。
市の職員の方も見て頂けたと聞いていますが、どういう事なのでしょう。
写真だけ眺め、内容を理解して頂けていなかったのなら残念な事です。
生態系を守り、生物多様性を維持するために、丈の長い草叢は必要なものです。
生物多様性を叫ばれる昨今、これに逆行する指導がなされることには納得できません。
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