かしの木山生物倶楽部 > 日誌index > 日誌20121119



2012年 11月 19日


二年ぶりにかしの木山をゆっくり歩きました。
ツユムシなどキリギリスの仲間のいた背の高い草叢は綺麗に刈られ、広場とされていました。
アシグロツユムシ等の都のレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されていた虫達も大きな打撃を受けたことでしょう。

また、この公園で最も野鳥を観察するのに適した場所であった池の奥の水場は脇に散策路が通され鳥が寄り付かなくなっていました。
この水場がいかに大切な場所であったかを知っておいてもらうため、ここを訪れた鳥達をふり返っておきます。

オオタカ。




ツミ。




トラツグミ。




アオバト。




キビタキ。




シメ。




コジュケイ。





メジロ。





エナガ。





ウグイス。





コサメビタキ。





ヤマガラ。





シジュウカラとメジロの混群。





カケス。





ジョウビタキ。





このほかにもヒヨドリなどを含めて、かしの木山で見られる野鳥の全ての種類がここで見られたと言っていい場所でした。
ここは人の歩く木道から距離があり、人が近付くことが無かったので鳥達が安心して水を飲み、水浴びをしてきた、そういう場所でした。

これだけの野鳥が見られるにも関わらず、以前ある方が「ここは何も居ないつまらない場所だ」とおっしゃっていました。
残念ながらその方の目は節穴です。
そのような方々の考えでここに散策路を作ったのでしょうね。
かしの木山はまた一つ名所を失いました。
オオタカも利用していた水場が失われる。
これは土地開発で環境が変わるのと同じくらいの意味がある事だと思うのだけれど。






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