かしの木山生物倶楽部 > 日誌index > 日誌20100822



2010年 8月 22日



この場所はキツネノマゴが群生する場所です。
しかしながら、道端でもあり、毎年のように刈られてしまいます。
今年は保存して頂ける筈でしたが、連絡がうまく伝わらず結局刈られてしまいました。




それでも幾つかの場所は残してもらえました。




これらキツネノマゴを残してもらえた場所では、前回の日誌で紹介した通り多くの虫が蜜を求めてやってきます。
生物の多様性、生態系を守るとは、こういう事ではないでしょうか。




一方でカワラケツメイの群生地が刈られてしまいました。
絶滅が危惧されているツマグロキチョウの唯一の食草として知られ、これもまた数を減らしているカワラケツメイです。
それを知る団体は保護をしているのですが、残念ながらかしの木山では知られずに刈られてしまいます。




来年からはしっかり保護をして頂きたいと思います。




日誌には載せなかったのですが、6月7日に池の木道の東側の湿地が刈られ坊主になっていました。
6月にここを刈ってしまうと成長していたツリフネソウも刈られてしまい、そこから挽回して9月に花をつけることは困難ではないかと懸念しておりました。




8月21日の写真です。
花というより、株自体が少ししかありません。
今年のツリフネソウはかなり少なそうです。





その場所に、どの時季に、どのような植物があり、どのような役目を果たしているのか。
その役目を果たせさせるためにどう管理しなければならないか。
かしの木山ではそれを考えた適切な草刈が行われなければならないのではないでしょうか。





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