かしの木山生物倶楽部 > 日誌index > 日誌20170128


2017年  1月 28日    < 前の日誌へ > < 次の日誌へ >                               
コゲラ

コゲラがハラビロカマキリの卵を食べていました。

小鳥の多くが冬の蛋白源としてハラビロカマキリの

卵(卵鞘)に頼っています。

このハラビロカマキリは草原が育んだ生き物であり

結局のところ草原が冬の小鳥を支えているとも

言えます。































ハラビロカマキリ

かしの木山の生態系に欠かせない存在の

ハラビロカマキリですが、最近穏やかでない

話を聞きます。

外来種のムネアカハラビロカマキリが徐々に

広まり、在来のハラビロカマキリを駆逐している

とのことなのです。

近隣では秦野市、川崎市でも報告され、

更に町田市でも発見されたということです。



この時季、成虫は見られませんが、

卵である卵鞘の形も特徴があるので

見分けることができます。

写真のように卵鞘全体の底面が木や壁に

張り付いているものは在来のハラビロカマキリの

ものです。

これに対しムネアカハラビロカマキリの卵鞘は

斜めに立ち上がるような形をしています。









心配になり確認して歩きました。

これも在来。







































形が少し違うので一瞬焦ったのですが、

これも底全体がくっついているので在来種。

幸いムネアカハラビロカマキリと思われる卵鞘は

見つかりませんでした。



蝶などと違い飛翔能力の低いカマキリは、

市街地の中の孤島のようなかしの木山には

入りにくいとは思うのですが、今後とも注意して

いきたいと思います。

























ツクツクボウシの抜け殻

去年の夏のセミの抜け殻がまだ付いていました。







































アサギマダラの幼虫

元気でいましたが食草のキジョランが

弱々しくて心配です。

蛹になるまでもってくれますでしょうか。



































ナナフシの幼虫

見慣れない虫がいたのですが、

形を見るとナナフシのようです。

卵ではなく幼虫の形で冬越しを

するのですね。

知りませんでした。

































手持ちのハラビロカマキリの成虫の写真も確認したのですが、

全て在来のハラビロカマキリでした。

これが気づいたら全てムネアカに置き換わっていたなんてことのないよう

目を光らせておこうと思います。










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