かしの木山生物倶楽部 > 日誌index > 日誌20130316



2013年 3月 16日



タチツボスミレ開花です。




アンズが満開。




林の中ではキブシが。




池で蛙合戦が始まりました。
アズマヒキガエルの産卵です。




集まった数は例年通りといったところ。









アズマヒキガエルは割と陸生が強く産卵期以外は園内全体に生活域をひろげています。




しかしながら今回ヤマアカガエルの産卵は極端に少なくなっていました。
かしの木山の4種のカエルの内、ヤマアカガエネル、シュレーゲルアオガエル、ニホンアマガエルはアズマヒキガエルと違い、
池周辺の林を生息域としています。
今年、この生息域の木の伐採をし散策路を作り環境を大きく変えてしまいました。
カエルには大きな痛手となるに違いありません。
また、池の周りに道が出来た事により子供が簡単に池の水面に近づけるようになった為、カエルの卵を採ってしまうという二次被害も発生しています。
このままでは3種のカエルはかしの木山から姿を消してしまうかもしれません。


クロヤツシロランというまだ発見されて間もない植物があります。
まだ全国の分布もはっきりしていません。
腐生植物と呼ばれるなかまで自身では光合成などを行なわず、腐った落ち葉などを栄養源として育ちます。
以前のジメジメとした暗い池の周りの林にはこの植物が自生していました。




しかし、その自生地に散策路を通し光を入れ乾燥させてしまいました。
クロヤツシロランはもうだめだと思われます。


鳥の水場を奪い、カエルを生存の危機に追いやり、クロヤツシロランを滅ぼす。
生物の多様性の保護をうたわれる今日において、こんな馬鹿げた工事を行なう担当者はあまりにも無知である。



エナガの巣、あまり動きがありません。
抱卵している可能性がたかいです。






< 前の日誌へ > < 次の日誌へ >

< 日誌indexへ >