かしの木山生物倶楽部 > 日誌index > 日誌20100510



2010年 5月 10日



午前中は用事があり、午後1時過ぎにかしの木山へ。



エナガの確認。
雛が出ていました。






しかし、様子が変です。








右足が、巣材にからんでいて取れないようです。




チィチィチィチィと親を呼びますが、親は餌を持ってくるだけでどうすることも出来ません。
雛は腹はへっていないのか、餌をあまり食べません。
足が巣材からはずれないものか見ていましたが、難しそうです。
同じ太さなら鉄のワイヤーよりも強いと言われるクモの糸ですから、ちぎれる事はないでしょう。
ほどけてくれことを願うばかりですが、動けばからまるばかりでしょう。
やがて雨になります。
まだ羽毛の発達していない雛にとっては、体温を奪う致命的なものでしょう。
正直、明日までは・・・。
巣作りから観察してきて、このようなラストを迎えるとは想像していませんでした。

この雛はかわいそうな限りですが、他の雛は無事巣立ったようです。
巣の中にいるような気配はありませんでした。
どこかの枝に寄り添ってとまっているのかも知れないと、必死に捜したのですが、残念ながら見つかりませんでした。
エナガ団子、見てみたかったです。

雛の犠牲はあったものの、カラスに襲われ全滅といった事態にならなかったことは、エナガの営巣としては成功だったと言っていいのかもしれません。






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