かしの木山生物倶楽部 > 日誌index > 日誌20090613



2009年 6月 13日

オカトラノオが咲きました。




コバノカモメヅルも見頃です。




デーニッツハエトリの雌。
同じハエトリグモの仲間のマミジロハエトリを襲っているところを見たことがあります。
かしの木山のハエトリグモの中では最強かも。




名前はクモ学者のW.デーニッツに因むとか。




エサキモンキツノカメムシの卵は孵り、一齢虫になっていました。




少しズームを引いて周りを見ると。




更に引いてみると。

このハゼノキの彦生えの一枝に、これだけの母虫が集まっています。
ここはエサキモンキツノカメムシの産卵場、いわば聖地なのです。
このように集まる場所を他に見つけられません。

しかし、何度となく、この彦生えは切られてしまうのです。
生き物の生態を理解し、この聖地を守って頂きたいものです。

もちろん彦生えは切らずにいると大きくなり、いつしか彦生えではなくなり、産卵場に使われなくなってしまいます。
何本かの彦生えを生やし、大きくなったものから切り、絶えず彦生えがある状態を作るのがこの聖地の守り方です。




草叢では草叢の虫、ヤブキリが大きくなっていました。
4月5日の日誌では、まだ小さくて花の花粉を食べていたヤブキリも今では肉食、他の虫を襲って食べます。




成虫で冬越しをしたツチイナゴはそろそろ産卵期でしょうか。




ナナフシ。
これもまた草叢が刈られれば居なくなります。
草丈の短い草原ではだめなのです。

そろそろ草刈をしようという時季でしょうか。
やたらと草を刈るような真似はせず、生き物を守る管理を望みます。
子供達に見せたいのは芝生のような原っぱではありません。




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