かしの木山生物倶楽部
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日誌20090523
2009年 5月 23日
サルトリイバラの様子を確認。
ナミテントウの幼虫がアブラムシを食べていました。
しかし、あれだけたくさん居たアブラムシが殆ど見られなくなっていました。
いろいろな虫に食べ尽くされてしまったようです。
ルリタテハの幼虫もみんな居なくなっていました。
こちらはどこかで蛹になっていることでしょう。
前回幼虫だったアカクビナガハムシは成虫になっていました。
今、アブラムシが大量に発生しているのはアザミの類です。
その名も「アザミヒゲナガアブラムシ」。
ヒラタアブの幼虫がアザミヒゲナガアブラムシを襲っていました。
ヒメチャバネカゲロウの幼虫もヒラタアブに負けず、大食漢です。
マミジロハエトリの雌もアブラムシを食べていました。
ナミテントウの成虫も当然アブラムシを食べにやって来ています。
まだ弱いカマキリの幼虫にとってもアブラムシは丁度良い獲物です。
アブラムシは害虫、それを食べる虫は益虫、なんて感覚で人は眺めてしまいますが、
しかし見方を変えれば、多くの虫がアブラムシによって支えられ生きているということになります。
たくさん増えることがアブラムシの使命なのかも知れません。
池では夏のトンボが現れました。
オオシオカラトンボ雄の初物。
こちらはショウジョウトンボの雌の様です。
全身真っ赤な雄はまだ現れません。
見本園のイボタノキが見頃です。
甘い匂いに誘われて色々な虫がやって来ます。
これは「クマバチ」。
コマルハナバチの雄。
キクマ(黄熊:黄色いクマバチ)なんて呼ぶ人もいます。
雌は黒いんですが。
コアオハナムグリ。
ヒメトラハナムグリ。
ホソヒラタアブも蜜を吸いにやってきました。
しかし気を付けないとこういう事に。
ホソヒラタアブはササグモに捕まってしまいました。
西斜面の下の方で保護しなければならない植物にヒルガオがあります。
ヒルガオに付く「ジンガサハムシ」を観察するためです。
なかなか居付いてくれなかったジンガサハムシですが、ようやく細々と居付くようになりました。
形が昔の代官などがかぶった陣笠に似るのでこの名前があります。
シースルーの体は防御をしつつ、敵を見るのに適しています。
そう言えば機動隊の盾も最近は透明ですね。
こんな格好をしていますが、結構飛びます。
死んだ真似をして落下したりもしますので、観察する時はそっと近付きましょう。
この虫を護る為、ヒルガオを刈ってしまうなどということがありませんように。
そのほか見られた虫です。
キベリトゲハムシ。
シマサシガメ。
ツユムシの幼虫。
キスジホソマダラ。
ダイミョウセセリ。
イチモンジチョウ。
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