かしの木山生物倶楽部 > 日誌index > 日誌20090510



2009年 5月 10日

初夏の頃、この時季だけかしの木山にムクドリがやって来ます。




目的は餌となる虫を捕る為。
草叢を歩き回ってアオハナムグリを捕まえました。




これは羽蟻でしょうか。
例年、クロオオアリを一番の目的でやって来ているようです。




こちらはサルトリイバラでアブラムシのこぼした蜜を舐めるクロオオアリ。
口から長い髭のような物をだしています。
これがアリの舌ということ。




サルトリイバラのルリタテハの幼虫。
この一角だけで8匹も見つかりました。






これもまたサルトリイバラの葉を食べるアカクビナガハムシの幼虫。




やはり有りました。
ナミテントウの卵
ここからエイリアンの様に幼虫が湧き出て、アブラムシを食べ尽くします。




テントウムシより一足早く現れたヒメチャバネカゲロウの幼虫。
これもまた大そうな食欲でアブラムシを次々に襲います。




サルトリイバラで待ち伏せしていたワカバグモの雌は、同じワカバグモの雄を襲っていました。
交尾が済んだら食べてしまうというやつでしょうか。




ススキの葉の縁をクローズアップで撮ってみました。
縁には細かい棘が葉先に向かって生えています。
これはケイ酸体、つまりガラスで出来ているのです。
これに逆らうとノコギリのように手が切りつけられてしまいます。
子供が手を切るといけないから刈ってしまうというのではなく、
こういうことを教えるのが自然教育であり科学するということだと思うのですが。




刈ってしまうと言えばヨモギもそうです。
現在、草原のいたるところでヨモギは順調に生育しています。
秋の虫、カンタンの産卵場所として必要な植物ですので、たくさん残しておく必要があります。
ところが愛護会では夏になる頃、草原を刈ってしまうのです。
当然、ヨモギも刈られてしまいます。
そのくせ秋になってからヨモギを残せなんて指示がでます。
すでに刈られてしまったヨモギは他の植物に呑まれ伸びることが出来ず、秋にヨモギが無いといったことになります。
ここ数年のカンタンの激減は、草刈による影響が大きいと考えています。
「草が伸びているとみっともない」と言う役員がいますが、かしの木山は生き物を保護する為の公園であって欲しいと思います。
この写真は、現在ヨモギがたくさん生育している証拠として、ここに貼っておきます。





日誌index