かしの木山生物倶楽部
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日誌20090502
2009年 5月 2日
ニガナ。
その名の通り茎や葉は苦いのだそうだ。
アトジロサビカミキリ。
ベニカミキリ。
幼虫は竹の朽木を食べます。切った竹を土に返すには必要な虫です。
アカスジキンカメムシ。
この姿で冬越しをした終齢幼虫。
そろそろ最後の脱皮をして成虫になる頃です。
かしの木山で一番早く姿を現すトンボ、クロスジギンヤンマ。
雌はもう産卵をしていました。
ツバメシジミ。
広げた翅が黒っぽいので、これは雌。
一昨年、管理人に切られてしまったサルトリイバラの大きな株。
昨年、驚異的な成長で復活したものの、虫が利用するのには間に合いませんでした。
そして今年、たくさんのアブラムシが付き、本当の意味で復活となりました。
アブラムシの出す甘い蜜に誘われクロヤマアリやクロオオアリがやって来ます。
アブラムシを食べるナミテントウも集まっています。
幼虫の為に餌の豊富なここに卵を産みつけます。
ヒラタアブの幼虫はまだ小さいですが、すごい勢いでアブラムシを食べています。
サルトリイバラの葉を食べるルリタテハの一齢幼虫。
少し見ただけで三齢幼虫まで四匹のルリタテハの幼虫が付いていました。
サルトリイバラの葉を食べる虫。
サルトリイバラの汁を吸う虫。
その虫の蜜を吸う虫。
またはそのものを食べる虫。
サルトリイバラを巡る小さな生態系は、ようやく復活をしました。
愛護会がやるべきは、このような自然を学び、教え、守る事だと思います。
決して見てくれの良い整備された公園を作ることではない筈です。
近頃のやたらと伐採を進め、草を刈る愛護会の有り方には疑問を感じています。
去年の秋にはカンタンの産卵場所となるヨモギも残ってはいなかった。
自分たちの好きな花しか見ない方々の判断で草を刈ることは、もうやめて頂きたい。
虫や鳥を見ずに生物の多様性などと語るのは恥しくないですか。
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